幕末の超有名人、坂本龍馬が9号の表紙です。別の企画で使おうとして作った画像ですが、この マガジンで使ってみました。
背景は瀬戸内海で沈没した「いろは丸」、そして龍馬の横向きの姿、更に京都の「近江屋」で斬りつけられた時の刀をキャンパスに描いてみました。
龍馬の姿は、高知の桂浜に立つ龍馬像を参考に描いてみましたが、実際の龍馬の姿との違いに気付かれる方もいるのではないでしょうか。そうです。桂浜の龍馬像にはちょんまげがあるのですが、この画像にはちょんまげがありません 。あえてちょんまげを外してみました。
武士の頭に通常はちょんまげが付いているものなのです。 浪士や下級武士にはお金も髪の手入れをする暇もなく、総髪と言って頭のてっぺんには髪の毛が残ったままになっているのが多いのです。
龍馬の頭も総髪となっていますが、額が広いので総髪と見分けが付かない部分もあります。 龍馬の髪は癖毛のため、ちょんまげが結いにくかったといわれています。 それでも綺麗な形ではないですが、龍馬にちょんまげはあったのです。でも、龍馬にちょんまげは似合わないです。 自由奔放に生きた龍馬には、後ろ頭でまとめて垂らす「志士髷」がよく似合っています。
また、龍馬の着物には「組あい角に桔梗」という家紋が付いています。坂本家の家紋ということになりますが、もともと坂本家は丸の中に田の字が入った「丸に田紋」という家紋でした。なぜ 坂本家の家紋が変わったのかはわかりませんが、田の字が入っているのはもともと坂本家は農民 だった?農民に家紋はあったのか?それとも田んぼを大量に所有していた庄屋だったのか?
桔梗紋を描いた家紋には多くのバリエーションがあり、歴史に名を残す有名人たちがこぞって使用しました。中でも明智光秀の桔梗紋はよく知られているところです。そして坂本龍馬は明智光秀の末裔であるという説も出て来ています。
2024年春季号 vol.5
今年は3月後半が寒かったせいか、例年より桜の開花が遅くなっておりましたが、全国…
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