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ザ・戊辰研マガジン

2018年12月号 vol.14

おいしい東北の日本酒 佐渡ヶ島「至」

2018年12月05日 14:10 by date
2018年12月05日 14:10 by date

 

 新潟の港からジェットフォル船という高速船に乗って約1時間で到着するのが佐渡ヶ島である、本州新潟県の向かい側に位置する佐渡ヶ島は「黄金の島」と言われ江戸時代には大量のゴールドが産出した。簡単に言えば「金」が出たのである。
 そんな黄金の島であることから、佐渡ヶ島はどこの藩にも属さない幕府の領地「天領」になった。
 そのような天領の地であるが別の側面もあった、流罪人の島でもあった。だがその場合の流罪人の中には天皇や公家の人たちも混じっていた、単なる罪人ではなかった。そのために罪人の島でありながら独特の文化を持っていた。島にある「清水寺」がその一つである、京都の清水寺を模した寺ではあるが、「清水の舞台」が設置されミニ京都の様相である。ただし「きよみずてら」とは読まずに「せんすいじ」と読む。東京・上野公園にも清水の舞台を持つ「清水寺」もある、こちらも京都を模している。
 そのような小さな島には7件の造り酒屋が存在する。佐渡ヶ島という本州から離れていることから、地域で消費されるのが佐渡ヶ島のお酒である。
そのような佐渡ヶ島の中で一番小さな酒蔵でありながら有名になりすぎて入手が難しいお酒がある。

 至 (いたる)
逸見酒造株式会社
佐渡市長石84の甲
明治5年創業

逸見酒造株式会社では「眞稜」(しんりょう)という銘柄を中心に製造販売していた。「至」というお酒はそもそも島内で消費されるお酒で、島内贈答用に作られていた、それが近年に男性のアイドルグループの一員が愛用の酒だと公言したところ、人気が出て販売が間に合わず、少量では販売できずにロッド(単位)の大きい注文でなければ出荷できないそう。小さな造り酒屋の悩みである。

だがそのような入手が難しい「至」であるが、東京で常時飲める居酒屋がある。前回の「戊辰研マガジン」でも紹介したが、東京・浅草の「佐渡の酒と肴 だっちゃ」である。
酒匠/唎酒/日本酒酒学講師の資格を持つ(?)女性店主がカウンター向こうで構えている居酒屋である。

佐渡の酒と肴 だっちゃ
台東区西浅草2-27-1 伊東ビル1階

いつも佐渡ヶ島の島民または新潟県人あるいは日本酒大好き酔っ払いでいっぱいの店である。
佐渡ヶ島の文化と人情に触れて酔うのも粋である。

最後にこれを言いたい 「佐渡金山を世界遺産に」

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