「長岡藩軍事総督河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ」
ベスト新書 (73) 星 亮一 (著) を読み終えました。
前半はさらっと復習のような形で継之助の人となりをおさらいし、最後の 盛り上げ方が上手く、感動的に読み終えました。
中で特に心に残った箇所は、二箇所、
方谷は継之助が自費で来た事に感心し、「昨今の官使は公金を 使うことばかり考えている。それが国を滅ぼす」、、、
誠に、今の日本の姿、そっくり。
小千谷談判での土佐の岩村精一郎、わずか23歳、河井の人物経歴は 今になってようやく知ったところで、当時は知る由もなかった。 後に門衛に聞くと、河井はなおも幾度となく、本陣の門に来て、再度の 面会を請い、深夜までその附近を徘徊して、しきりに取り次ぎを求めた。
あぁ、この箇所、悔やまれる部分ですね。
継之助の気風は長岡人に強く受け継がれ、山本五十六ら多くの俊英を 輩出した。「時として人間は命をかけねばならない」という 大きな命題を継之助は今の世に残した。
政治家に是非、心に刻んで欲しい言葉です。
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