【会津鶴ヶ城と花火】
9/19の夜、会津若松市の鶴ケ城では、会津まつり(9/20~9/22)の開幕セレモニーが開かれました。新型コロナウイルス早期収束の願いを込め、夜空に30個のスカイランタンを浮かべ、約200発の花火を打ち上げられました。今年は新型コロナウイルスの影響で、メインの会津藩公行列などの行事を中止となり、会津まつりの基本理念「先人への鎮魂と感謝」などは継承。期間中、鶴ケ城本丸の特設ステージで市民らが郷土芸能を披露しました。9/20には、NHK大河ドラマ「八重の桜」で主人公の山本八重役を務め、会津まつりに7年連続参加となる女優の綾瀬はるかさん(35歳)が会津風雅堂で開かれる「先人感謝 市民のつどい」に参加しました。
【大河ドラマ『八重の桜』で山本八重役を演じた綾瀬はるかさん】
綾瀬さんはトークショーで市民に「小さなことでも大きく笑って」と呼び掛けました。綾瀬さんは例年、祭りのメイン行事「藩公行列」でドラマの衣装を身につけ、沿道の市民を楽しませていたが、今年は行列が中止となったため、 会津まつりのトークショーで、笑顔を見せる綾瀬はるかさんは、トークショーの冒頭、綾瀬さんは笑顔で「皆さん、さすけねえか(大丈夫か)?」と、藩公行列の出陣式で毎年発してきた会津弁のかけ声であいさつ。コロナの影響で祭り自体の開催が危ぶまれたことから「今年はさすがに難しいのかなと思ったが、また会津に来られてうれしい」と話すと、会場に集まった約650人の市民から大きな拍手が送られました。昨年までの藩公行列を振り返り、「皆さんが声援をくれるので、一人一人の顔を見たいと思うけれど、全員を見ることができなくて悔しくなる。うれしくて笑っているが、終わった後、顔が筋肉痛になっている」と笑いを誘いました。最後に市民に「(コロナ禍が)長く続いて、気持ち的にも『んー』という時期が続いていると思うのですが、気持ちだけは明るく、そしてたくさん食べて小さな事でも大きく笑って、日々一緒に頑張りましょう」とエールを送りました。
特別トークショーでは、会津会会長のジャーナリスト柳沢秀夫さん(会津若松市出身)をコーディネーターに催し、会津松平家十四代当主松平保久さん、会津まつり協会長の室井照平市長が語り合いました。基本理念「先人への鎮魂と感謝」、会津藩復権の「祝いと喜び」をつなぐのを主眼にしておりました。松平さんは「会津まつりの『義』とも言うべき思いをこういった形でシェアでき素晴らしい」と述べました。室井照平市長も「綾瀬さんに来ていただけるか心配だった。綾瀬さんの支援に感謝を示したうえで、会津まつりは一部の人だけで実施しているのでなく、市民が応援などで関わっている。市民みんなでまつりの意義をつないでいきたい。」と話しておりました。
【会津会会長のジャーナリスト柳沢 秀夫さん】
【会津松平家十四代当主松平保久さん】
【会津若松市 室井市長】
綾瀬さんは、大河ドラマ「八重の桜」をきっかけに訪れる機会が増えた会津地域や県内の印象について「昔からの伝統を守り、静かな強さ、忍耐強さを感じる。とてもすがすがしい気持ちになる」と語りました。柳沢さんは、今年の会津まつりについて「意義、歴史を振り返る機会」になったと強調した。松平さんは「まつりを、地元の皆さんが会津の歴史をかみしめ、若い世代にも感じてもらえる場にしてほしい」と呼び掛けた。室井市長は「これ(感染症)を乗り越えて、未来につながる会津まつりを続けていかなくてはならない」と思いを新たにしました。
「会津まつり」には綾瀬はるかさんが7年連続参加して頂き、本当に心から嬉しいです。綾瀬さんはすっかり会津の人になりましたネ。「さすけねえか」の発言は本当に微笑ましいです。これからも綾瀬さんは「会津まつり」にかかせない存在ですね。
会津エリアは、8/18まで新型コロナウィルスの感染者がおりませんでしたが、8/19に会津若松市で感染者が発症すると、残念ながら、その後、会津若松市以外にも喜多方市、会津坂下町、会津美里町、猪苗代町と会津エリア全域に広がってしまい、クラスター発生もあり感染者数は増え続けております。改めて新型コロナウィルスは怖いウィルスであることを認識しました。皆さんも、外出時には必ずマスクを着用し、帰宅後は手洗い、うがいをかかさずに実施して感染予防に徹してくなんしょ。
【記者 鹿目 哲生】
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