語りは、沖田に土方に坂本に 大阪龍馬会の会報に連載させていただいた小説を一冊の本にして、アマゾンのオンデマンド出版で発刊することができました。 文久3年(1863)春から夏にかけてのほぼ半年間、舞台は大坂・京都です。この時期、軍事奉行並勝海舟の下、大坂海軍塾で学んでいる坂本龍馬と、将軍徳川家茂を警護するために大坂にやってきた壬生浪士の土方歳三や沖田総司らが出会い、協働しながら、様々な事件に立ち向かっていくといった内容です。 壬生浪士たちが実際にどんな仕事をしていたのか、詳細は残されていず、史実をヒントに事件を創作してみました。史実をよくご存じの方は、どのあたりが本作では、変更しているか探してみてください。事件の方は、暗殺未遂、誘拐、仇討、決闘、ドラッグ問題、護衛、アジト襲撃などなど、そこは壬生浪士(後の新選組)なので、頭脳よりは剣で解決・・ですけどね。「維新土佐勤王史」によると、龍馬は実際には四天王寺で決闘をしなかったのですが、本作ではやってもらうことにしました。立会人は沖田と斎藤の最強コンビです。 副題の「浪華表ハ天下之咽喉(なにわおもては、てんかののど)」は、近藤勇が書いた上書の中の一部です。幕末は蒸気船が導入され、人や物の移動が劇的に早くなった半面、京都守衛のためには外港にあたる浪華(大坂)防衛は深刻な課題となりました。 本はアマゾンで注文しますと、2~3日で届きます。定価は税込み1793円、送料無料です。 「良誠会事件簿」(桜 宝寿作) 本作では、それぞれの事件を沖田総司、土方歳三、坂本龍馬の三人に語ってもらうことにしました。目次を掲載しておきます。ご興味がおありの方は、ご一読ください。
(一) 「大坂海軍塾」・・・・・・・・・・語り 沖田総司 (二) 「月明かりの下で」・・・・・・・・語り 土方歳三 (三) 「将軍暗殺計画」・・・・・・・・・語り 土方歳三 (四) 「京都木屋町土佐屋敷にて」・・・・語り 坂本龍馬 (五) 「舶来物」・・・・・・・・・・・・語り 土方歳三 (六) 「祇園八坂神社」・・・・・・・・・語り 土方歳三 (七) 「伏見港」・・・・・・・・・・・・語り 沖田総司 (八) 「三十石船」・・・・・・・・・・・語り 沖田総司 (九) 「北鍋屋町 専稱寺」・・・・・・・語り 沖田総司 (十) 「あだ討ち」・・・・・・・・・・・語り 坂本龍馬 (十一) 「決闘」・・・・・・・・・・・・・語り 坂本龍馬 (十二) 「海岸御覧置御成」・・・・・・・・語り 土方歳三 (十三) 「土州住吉陣屋」・・・・・・・・・語り 土方歳三 (十四) 「誘拐」・・・・・・・・・・・・・語り 坂本龍馬 (十五) 「天満宮の夜」・・・・・・・・・・語り 坂本龍馬 (十六) 「蔵屋敷」・・・・・・・・・・・・語り 沖田総司 (十七) 「新町遊郭」・・・・・・・・・・・語り 坂本龍馬 (十八) 「日本を洗濯する話」・・・・・・・語り 土方歳三 (十九) 「曽根崎村騒動記」・・・・・・・・語り 土方歳三 (二十) 「京摂情勢」・・・・・・・・・・・語り 坂本龍馬 (二十一) 「八月十八日政変」・・・・・・・・語り 土方歳三 (二十二) 「粛清」・・・・・・・・・・・・・語り 沖田総司 (二十三) 「神戸海軍塾へ」・・・・・・・・・語り 坂本龍馬 各章のあとがき
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