横浜編 その3 「開港資料館 」
こちらは開港記念館のすぐ近く、開港資料館です。ここには、横浜開港に関する資料 が展示されています。
玄関に入ってすぐに目につくのが、このたまくすの大木です。ここに開港資料館があ るのは、このたまくすの位置にかかわりがあります。
上の絵画は教科書にも載っている日米和親条約締結のため、ペリーご一行が上陸した 場面を描いている絵ですが、ご覧になったことがあるかと思います。この絵の向かっ て右側、大きな木が描かれていますが、ここは元は神社があったそうで、そちらの木 でした。はい、現在の開港資料館の場所です。写真の木は空襲で焼かれましたが、そ の後、再び芽吹き、現在の大木になっているとのことです。この木はまさに、横浜の 歴史を見続けてきた木です。
たまくすの木の周りに、いくつか石碑がありました。こちらに集めたのでしょう。 資料館の方は、内部の写真が撮影できず、お見せできないのですが、日米修好通商 条約を締結した岩瀬と井上らを撮影した珍しい集合写真の複製が展示されていまし た。数人映っていて、なぜ、人物が特定できるのだろうと思っていたのですが、裏に アルファベットで記名されているのが分かりました。Iwasehigonokami(岩瀬肥後 守)とあります。
岩瀬らの尽力のおかげで開港し、鎖国も幕を閉じたわけですが、160年後にまさか まさかの再鎖国!状態です。疫病で、渡航ができなくなるとは、前代未聞です。いつ まで続くのやら、早く自由に海外に行けることを切に願っています。 他にもたくさん、幕末期の資料があり、古地図も展示されていて、興味深いものがあ りました。 資料館のすぐ横は日本大通りとのことで、この通りは幕末期には外国人居留地と村 落を分けた道だったとのことです。近代日本の始まりです。
読者コメント