【会津・コロナの掟】
会津若松市の広田タクシーは、自社のタクシーやバスに「会津・コロナの掟(おきて)」と題した独自のチラシとポスターを掲示し、乗客の目を引いている。会津藩子弟への教え「什(じゅう)の掟」になぞらえ、新型コロナウイルス感染防止のため必要な生活上の注意点を列記し「ならぬことは ならぬものです」と呼び掛けている。内容は、七カ条からなる。例えば什の掟にある「戸外で物を食べてはなりませぬ」を踏まえ、「大人数で食事をしてはなりませぬ」としている。会津藩の精神を長く受け継いでほしいという願いを込めて、ポスターなどの背景には、近未来の都市に7人の侍がたたずんでいる姿が描かれています。乗合バスの車掌を務める久保田節子さんは、「特に若い世代にポスターを見てもらって一人一人の自覚を高めてもらいたい。コロナに負けないようみんなで闘っていくきっかけにしたい」と話していました。遠藤誠人代表社員が掟の文言を考え、デザインのイメージを制作会社に伝えて作製しました。遠藤代表社員は「新型コロナを克服するために役立てばいい」と話しておりました。
【会津・コロナの掟】
一、決められた対策・方針に背いてはなりませぬ
二、マスクと手指消毒、うがいをしなければなりませぬ
三、恐れるに足らずなどと言うことはなりませぬ
四、不確かなデマを言いふらしてはなりませぬ
五、陽性者を誹謗(ひぼう)中傷したりいじめてはなりませぬ
六、大人数で食事をしてはなりませぬ
七、大声で飛沫(ひまつ)を飛ばしながら言葉を交えてはなりませぬ
いやぁ、会津の『什の掟』になぞらえるあたりが、なかなか素晴らしい内容ではないですか!「会津・コロナの掟」が掲示されている会津のタクシーやバスに乗ってみたいものです。
【記者 鹿目 哲生】
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