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ザ・戊辰研マガジン

2020年03月号 vol.29

福島の音楽の父 古関裕而

2020年03月06日 21:30 by tetsuo-kanome
2020年03月06日 21:30 by tetsuo-kanome

 福島が生んだ音楽の父である古関裕而氏は、明治42(1909)年福島県福島市大町に生まれ、昭和5(1930)年9月に日本コロムビア(株)に作曲家として入社、以来、作曲活動を継続し、戦前においては「露営の歌」(昭和12年)、「暁に祈る」(昭和15年)等の歴史的作品を残したほか、戦後の荒廃した社会の中にあっては「とんがり帽子」「長崎の鐘」等未来へ希望を抱かせる明るい歌謡作品を発表し多く人に愛唱されています。さらに、菊田一夫氏とのコンビで昭和22(1947)年以降は放送作品に力をそそぎ、NHKラジオ・ドラマ「鐘の鳴る丘」「さくらんぼ大将」「君の名は」等の主題歌を発表し一世を風靡したことはあまりにも有名です。こうした数々の放送関係における業績により同28(1953)年NHK放送文化賞を受賞しました。また、昭和39(1964)年アジアで初めて開催されました東京オリンピックの選手入場行進曲「オリンピック・マーチ」 を作曲しました。 作曲作品総数は、5,000曲にもおよび、スポーツ・ラジオドラマ・歌謡曲・演劇・校歌・社歌等、多岐にわたっています。こうした一連の功績によって昭和44(1969)年には紫綬褒章を受章しています。また、昭和54(1979)年4月には福島市名誉市民第一号となり、その功績と栄誉をたたえられています。あまりにも有名な曲は、高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」、阪神タイガースの球団歌「大阪(阪神)タイガースの歌(六甲おろし)」、読売ジャイアンツの球団歌「巨人軍の歌(闘魂こめて)」、中日ドラゴンズの初代球団歌「ドラゴンズの歌(青雲たかく)」、東京五輪の「オリンピック・マーチ」、NHKスポーツ中継テーマ「スポーツショー行進曲」など、実に数多くの応援歌、行進曲の作曲を手がけ、和製スーザと呼ばれました。

【古関裕而氏】

 福島市は、福島商工会議所青年部などと「古関裕而・金子夫妻NHK朝の連続テレビ小説実現協議会」を立ち上げ、福島市が生んだ昭和を代表する作曲家で、名誉市民第一号の古関裕而氏とその妻・金子さんを主人公とした連続テレビ小説の、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年前期の放映実現に向けて、金子さんの故郷である愛知県豊橋市と共同で、さまざまな取組みを行ってきました。平成31年2月28日にNHKから、2020年前期に古関裕而・金子夫妻をモデルとした連続テレビ小説「エール」を放映するとの発表があり、福島市内では号外が出るほどの大喜び。主演である古関裕而氏(役柄名は古山裕一)は俳優の窪田正孝さん、妻の金子さん(役柄名は関内音)は二階堂ふみさんが演じます。福島市は、今後も商工会議所や豊橋市などと連携し、ドラマ放映に向けさまざまな支援を行っていきます。

【NHK連続テレビ小説「エール」】

  心に届け 君への応援歌エール! 天才だけど貧乏、もの静かだけど情熱的な夫 夫を助ける良妻かと思いきや?! 自分が世界の中心だと思っている妻 デコボコ夫婦の音楽が、日本、そして世界を包む! 連続テレビ小説 第102作「エール」は、昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家とその妻の物語です。銀行に勤める福島の青年と豊橋に住む女学生が、文通で愛をはぐくみ、電撃結婚。 音楽によって強く結ばれた二人は、戦前・戦中・戦後を生き抜き、多くの名曲を生み出します。 少し気弱な夫と、たくましい妻が織りなす珍騒動。そこに愉快な仲間たちが次々と加わります。苦難を乗り越え、笑いと涙の中で生まれる珠玉のメロディー ─ それは激動の時代を生きる人々への “エール”となって、日本中に響き渡るのです。

 NHK連続テレビ小説「エール」の主題歌は、人気グループ「GReeeeN」の新曲「星影のエール」に決まりました。GReeeeNは「戦後、多くの方が古関さんの作られた音楽に支えられたように(主題歌も)日々起こる人生の大事な場所で支えになれたらうれしいです」とコメントしました。GReeeeNは、福島県で結成されたボーカルグループ。2007年1月、シングル『道』でメジャーデビュー。『愛唄』『キセキ』『遥か』『オレンジ』等、デビュー以来数々のヒット曲を生み出しました。メンバー全員が歯科医師免許を持ち、医療との両立のため顔を伏せて活動中。昨年、郡山市フロンティア大使に委嘱されました。
【GReeeeN】

 

【福島駅西口の「古関裕而氏」コーナー】

【福島市役所の一階ロビー】

 福島市役所正面玄関にNHK朝ドラ「エール」のパネルが設置されました。

【福島駅東口設置してあります「古関裕而氏のモニュメント」】

 NHK朝ドラ「エール」放送を記念し、30分おきに古関メロディが楽しめます。今までは時報として古関メロディが流れていましたが、 ますます古関メロディに親めそうです。

 とにかく、福島市は「古関裕而さん一色」で大変盛り上がっております。3月30日放送開始のNHK連続テレビ小説『エール』は、一人でも多くの皆様に見て頂きたいです。こうご期待。

【記者 鹿目 哲生】

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