関東幕末史跡巡り8 水戸市編その3
偕楽園
斉昭が造らせた大名庭園が偕楽園です。広大な庭園で、梅で有名ですが、5月はすいていました。藤の花やサツキがとってもきれいでした。写真は表門です。
斉昭が設計したという好文亭(こうぶんてい・復元)です。明治期に斉昭の正室、慶喜の生母、吉子女王がこちらに住んでいたそうです。慶喜は当時の大名には珍しく、正妻の子で、母親の血統が天皇家につながり、ものすご~く、高貴なわけです。慶喜が朝廷に政権を返還する大政奉還に応じたのも、こういった事情があったのかもしれません。少なくとも、14代家茂が存命だったら、大政奉還ではなく、薩長軍側と佐幕派軍との大戦争になっていたかもしれません。
好文亭の内部です。藩主の部屋、奥方の部屋、配ぜん用の昇降機なんてのもありましたよ。
楽寿楼と名付けられた展望所です。 好文亭の3階から見た偕楽園の眺望です。広々としていて、美しいお庭です。
明治期に慶喜が母親を訪ねて、当所を訪れたこともあったそうです。来年の大河ドラマでは草彅剛さんが慶喜役に決まりました。どんな慶喜を演じてくださるか、今から楽しみです。偕楽園も放映されることでしょう。写真は弘道館で展示されていた慶喜一家です。慶喜は向かって左端。右から2番目がご母堂です。右端は慶喜の娘さんだとか。
庭に建立されている青莪遺徳碑です。幕末に暗殺された原市之進の顕彰碑です。再来年の大河にも登場されることでしょう。
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