お城の石垣の加工は、時代の流れとともに進化していきました。 鎌倉後期の自然石をそのまま積み上げる「野面積み(のづらづみ)」に始まり、関が原の合戦以降盛んに用いられた、表面に出る石の角や面をたたき、平たくする「打込み接ぎ(はぎ)」、江戸時代初期から多用された、方形に整形した「切込み接ぎ(はぎ)」があります。築城627年もの歴史がある會津鶴ヶ城は、天守閣、太鼓門周辺、鉄門・廊下橋付近でそれぞれの時代の石垣の変遷をみることができます。
會津鶴ヶ城の石垣は、
①野面積み(のづらづみ)
②打込接(うちこみはぎ)
③切込接(きりこみはぎ)
會津鶴ヶ城の石垣は、本当に奥が深いです。
また、會津鶴ヶ城の石垣の中に、ハート形をした石があります。この石をバックに撮影する男女の姿も多数。大きなハートと小さなハート、2個見つけるとなんだか願い事も倍叶いそうです。
【太鼓門(大手門)の遊女石】
太鼓門の『遊女石』は、寛永十六年(1639年)に慶長の大地震で崩れかけた石垣の修理をした時 千人余りの人手を要して市内東山慶山より多くの巨石を運びました。その際、この石はあまりに大きくびくともしなかったそうです。そこで一計を案じ、美しく着飾った遊女をこの石に乗せ踊らせたところ、見事に動いたという言い伝えから『遊女石』と呼ばれています。
皆様も、會津鶴ヶ城にお越しの際には、石垣にも注目してみてください。
【新緑の會津鶴ヶ城】
【五月晴れの會津鶴ヶ城(2021.5.25)】
会津若松市は、市内での新型コロナウイルス集中対策や福島県内の緊急特別対策期間を広く周知しようと5/12から、會津鶴ケ城天守閣を赤色にライトアップしております。会津の感染急拡大により逼迫している医療現場の状況などを市民に伝え、感染防止の注意喚起を図っております。
わが愛する会津は、新型コロナウイルス感染者数が、4月から5月にかけて感染爆発が起きており、「人口10万人当たりの新規感染者数」では、東京都より高く、大阪府と概ね同様の値となっており医療体制もひっ迫し大変厳しい状況になっております。まさに、会津は試練にたたされており、私も大変心配しております。戊辰戦争の試練を乗り越えた会津ですので、きっとコロナの試練も乗り越えてくれると信じております。
【記者 鹿目 哲生】
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