しぶき氷を漢字で書くと「飛沫氷」
飛沫と聞くとここ2年、世の中を凍り付かせているコロナウイルス。
あまりいいイメージではないので、しぶきはやはりひらがなの「しぶき」がいいですね。
しぶき氷は、冬でも凍らないいわゆる「不凍湖」に出来る氷で、その姿は神秘的で氷の芸術と言われています。
しぶき氷が見られる湖は「猪苗代湖」「琵琶湖」「中禅寺湖」「十和田湖」「洞爺湖」「屈斜路湖」「支笏湖」「阿寒湖」などで、なかでも特に有名なのは猪苗代湖のしぶき氷。
厳冬期に、猪苗代湖天神浜から南側の林を抜け、長瀬川の河口付近に向かうと自然が作る氷の芸術「しぶき氷」が見られます。これは湖水が強い西風にあおられて、岸辺の樹木に氷着したもので国内ではきわめて珍しい現象だといわれています。「樹氷」に勝るとも劣らない美しさです。
また、湖面や渚では流氷や「御神渡り」に似た氷の隆起などのさまざまな氷の変化を見ることができます。
この冬は、数日の寒波で、例年より1か月ほど早くこの冬の風物詩「しぶき氷」が姿を見せました。
苛酷な自然の中で毎日その姿を変えながら成長する猪苗代湖の「しぶき氷」は、来年の2月中旬まで楽しめるということです。
野口英世も見たでしょうこの「しぶき氷」、年末年始に猪苗代に来る機会があったなら、是非見ていただき、帰りには野口英世の記念館に立ち寄っていただければと思います。
2024年春季号 vol.5
今年は3月後半が寒かったせいか、例年より桜の開花が遅くなっておりましたが、全国…
読者コメント