ふるさと発 「“長州砲”故郷に帰る」という番組が中国地方限定で放送され、以下、アナウンスをまとめてみました。
制作:NHK山口放送局 イギリスから1本の大砲が山口県に帰ってきました。 幕末の長州藩で作られたこの青銅製の大砲は「長州砲」と呼ばれ、長州藩が倒幕 へと転向するきっかけとなった関門海峡での外国船打ち払いに使われました。 近年、山口県では長州砲の鋳造所跡の発掘調査が行われ、幕末の鋳造技術などが明 らかになってきています。 番組では、帰ってきた長州砲から激動の幕末史を彩った知られざる 「匠(たくみ)の技」を見つめます。
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元新聞記者の作家・古川薫氏、諸外国に散らばっていた 長州砲を捜し求め里帰りできるように活動していた。 イギリスで地面に転がされて保存状態が悪く、とても 気になっていた一基が今回の里帰り砲である。 長州、アヘン戦争による危機感から大砲の必要性を感じる。 今、造らなければ国が滅んでしまう。 東光寺(毛利家の菩提寺に代々鐘を納めていた) 鋳物職人・郡司喜平冶、長州藩は、高炉がなく、 鋼鉄では造れず、青銅で造った。 一基造るのに15日、飛距離500メートル。 お寺の鐘を造る技術を応用。 鋳型の組み方も独自で考案、鋳型も竹などでしばり固定。 心意気を感じる。 その後、千メートルを超える大砲も造った。 (ちなみに、アームストロング砲の飛距離は三千メートル) 20年で130台。銅が不足してなべなどを溶かした。
関門海峡に備えられ、欧米列強に大きな被害をもたらす。 敗れて、戦利品として諸外国へ持ち去られてしまう。 外国と戦う無意味が敗れて分かった。 その後、大砲を造った人たちが倒幕へと加わっていく。 攘夷が倒幕へと変わった、その起点となった長州砲、 激動の幕末、欧米列強と戦った人たちの 情熱を今に伝えている。
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