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ザ・戊辰研マガジン

2022年10月号 vol.60

第70回会津まつり開催(2022年9月22日)

2022年09月26日 17:19 by tetsuo-kanome
2022年09月26日 17:19 by tetsuo-kanome

 皆様は、9月22日は、何の日かご存知ですか?会津藩の降伏と若松城(鶴ヶ城)の開城の日です。今から154年前の明治元年(1868年)9月22日、会津藩は新政府軍に降伏し、会津戦争が終結しました。8月23日、新政府軍は若松城下に侵入、会津藩家老・西郷頼母の家族を筆頭に、城下の多数の女性、子供達が自ら命を絶ちました。戸ノ口原の戦線から城下に戻ろうとした、白虎隊士中二番隊の少年達も同日、飯盛山で自刃しています。場内に立て篭もった約5000人の会津藩士らは、その後一ヶ月、新政府軍の砲撃を受けながら篭城戦を戦い続けます。やがて、城下の小田山が敵の手に陥ち、アームストロング砲を含む新式野砲による熾烈な砲撃(一日2000発以上)に晒されました。同盟諸藩も降伏し、戦傷者も増えていった会津藩は、9月22日に白旗(城内に白布が残っておらず、女性達が様々な布を縫い合わせた白旗)を掲げ開城することを決めました。会津若松市では、戊辰戦争で落命した会津藩士等の霊を慰め、先人に感謝するという意味も込めて、毎年9月下旬に「会津まつり」を開催し、歴代会津藩公行列、墓前祭、盆踊り等も行われています。(1928年、当時の秩父宮親王と松平勢津子様※松平容保公の孫娘 のご成婚を祝って行われたちょうちん行列が始まりとも言われています。 昨今のコロナ禍の影響により、過去数年間中止、又は規模縮小のうえ開催されてきた「会津まつり」と藩公行列ですが、今年は久々に全ての行事を実施。9/23にはNHK大河ドラマ「八重の桜」で主人公の山本八重を演じた綾瀬はるかさんも参加します。令和4年(2022年)の会津まつりは70回の節目を迎えます。第1回は、1953年(昭和28年)10月3日~5日までの3日間、御神火リレー・大名行列・花火大会・盆踊り・山車祭など繰り広げられました。

 第70回会津まつりは、9/22、提灯(ちょうちん)を持った子どもらが会津若松市中心部を歩く「提灯行列」が行われ、城下町にまつりの始まりを知らせた。提灯行列は1928(昭和3)年、故秩父宮妃勢津子さまのご成婚を祝って行われたのが始まり。新型コロナウイルスの感染拡大や悪天候で中止が続いており、3年ぶりに行われた。市内15地区の子ども会などから約1000人が参加し、鶴ケ城本丸から神明通りまで歩いた。沿道で子どもらを見守った同市の磯部喜代子さん(85)は「提灯行列を見ると、まつりが始まったのを実感する。コロナ禍で沈んでいる街全体に子どもたちの元気が広がってほしい」と話した。

【提灯行列】

 そして、9/23は、「会津まつり」のメイン行事「会津藩公行列」が行われ、NHK大河ドラマ「八重の桜」で主人公・山本八重を演じた俳優の綾瀬はるかさんも特別ゲストとして花を添え、沿道の市民らに笑顔を届けた。綾瀬さんは華やかな桜の打ち掛けをまとい、出陣式から登場。綾瀬さんは、「皆さん天候が悪いけれども、さすけねえか?3年ぶりの会津まつり、ちょっと雨は降っていますけれど、開催されてとてもうれしいなし。そして会津まつり70回という事で、こういう記念すべき年にまた呼んでくれてありがとなし。きょうは最後まで楽しんでくなんしょ。」と呼びかけた。あいにくの雨の中、藩公行列は鎌倉時代から江戸時代後期までの歴代領主を中心とした編成。歴代藩主や白虎隊、新選組などに扮(ふん)した約500人が勇壮な歴史絵巻を繰り広げた。行列には全国にある会津ゆかりの地の関係者も参列した。会津藩公行列は、新型コロナウイルスの影響で2020年が中止となり、21年は参加者を約170人にするなど規模を縮小して鶴ケ城公園多目的広場で実施されたため、街中での開催は3年ぶり。ただ鶴ケ城本丸を発着点とした約7キロのコースを、3キロに短縮した。

 

【会津藩祖の保科正之公(会津若松市長)による開会宣言】

【藩公行列開始】

【先陣を切るのは、蘆名直盛公】

【会津藩主松平容保公に扮した会津松平家15 代目の松平親保さん】

【蒲生氏郷公】

【伊達政宗公】

【戊辰戦争研究会の斎藤一さんの勇姿】

【そしてそして真打ち登場「新島八重役の綾瀬はるかさん」】 

 綾瀬はるかさんは、「会津まつり」にはなくてはならない存在ですね。綾瀬さんの笑顔には、コロナの不安も吹き飛ばしてくれます。“おかえり八重さん” 3年ぶりの「会津まつり」に参加して頂き、心からありがとなし。「会津まつり」に喜んで参加して頂ける綾瀬はるかさんには本当に頭が下がります。

 残念ながら、私はこれまで「会津まつり」は見たことがありません。来年こそは、「会津まつり」を最初から見たいですし、もちろん、綾瀬はるかさんの笑顔を間近で拝見したいと思っております。また、この「会津まつり」は、戊辰戦争で亡くなった先人への鎮魂と感謝を忘れてはいけないと強く思いました。 

【記者 鹿目 哲生】

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