大牟田にかつて来訪した新選組隊士をご紹介したいと思います。来訪した新選組隊士の名は『 新井 忠雄 』 氏です。
新選組隊士の中ではメジャーな方ではなでしょうか？ この新井さんは、 新選組参謀 伊東甲子太郎と共に 九州に遊説に来た際に三池藩にも立ち寄っていました。 伊東さんの三池藩来訪について では、三池藩来訪を含めて新井さんのご紹介を 新人物往来社 『 新選組大人名事典 上 』 を引用してご紹介させて頂きたいと思います。
『 新井 忠雄 [ 天保六年 ～ 明治二十四年二月十五日 ] 陸奥国磐城平藩士 嘉永五年に江戸に出て、 その後は、西国に出たようで、 慶応元年五月ごろまでに 京坂での隊士募集に応募し、 同年閏五月ごろ作成の 『 編制表 』 では諸士取調役兼監察をつとめるとともに、 撃剣師範に就任している。
同年十一月に、 近藤勇が長州訊問使に従って 広島に出張したさいには、 伊東甲子太郎・武田観柳斎・尾形俊太郎という 正規随従者とは別に、 探索活動を行うため、山崎烝らとともに同行した。 十一月七日に大阪を出立し、十二月二十二日に帰京しているが、 その間の新井の行動については記録がない。
慶応二年二月には、 河井耆三郎の公金紛失問題で 助命に動いたことが子母沢寛の『新選組物語』に 描かれているが、あくまでもフィクションである。 同年九月十二日の三条制札事件に目付役として出動、 その活躍ぶりが西村兼文の『新選組始末記』に 伝えられている。
このとき新井は、 制札場に近い三条通りの酒屋に 隊士十二名と待機していたが、 不審人物出現の報がないままに酒を呑み、 眠気をもよおしていたという。 そこへ、見張っていた橋本皆助が駆け込んできた。 そして、このときの働きによって、 十二月二十日に会津藩より二十両の 褒賞金が授けられている。 同三年一月十八日には 伊東甲子太郎とともに京都を発した。 伊東の『九州行道中記』に記述がある。
正月十八日 同志の諸君と島原木津桜にて別杯酌みかわし、 夕七ツ時にもありなんころ、春雨の降りければ、駕籠にて忠雄（新井）ぬし、三郎（三木）とともに袂を分かち、、、以下、次号へ続く
＜幕末・明治＞ miki の 史跡巡り帳 【 京都 『 寺田屋 』 2008.12 撮影 】
＜幕末・明治＞ miki の 史跡巡り帳 【 京都 『 淀川 』 2008.12 撮影 】
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