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ザ・戊辰研マガジン

2022年11月号 vol.61

みちこの幕末徒然「龍馬の写真」

2022年11月01日 16:58 by minnycat
2022年11月01日 16:58 by minnycat

 大浦慶 幕末から明治にかけ、茶貿易で活躍した大浦慶(1828~84年)の親戚の子孫にあたる自営業竹谷浩和さん の自宅から、坂本龍馬(1835~67年)とみられる、名刺大の写真が見つかっ た。 慶は幕末の志士たちを支援したとされるが、龍馬との関係を示す資料はほとんどなく、専門家は「本物であれば、新たな史実の発見につながる可能性もある」と関心を寄せている。  厚紙にはり付けられた写真は、縦9・2センチ、横5・7センチ。 龍馬らしい人物が右斜め前を向いてイスに座り、写真家・上野彦馬(1838~1904年)が撮影したとされる著名な1枚とほぼ同じ構図。  竹谷さんによると、竹谷家は幕末の時代、長崎市本石灰町で貿易商を営んでいた。特に、曽祖父、政一さんは慶にかわいがられたという。その縁もあり、竹谷家が慶の遺品を譲り受け、3代にわたり管理してきた。  高知県立坂本龍馬記念館の学芸員によると、現在までに発見されている龍馬の写真は7種類で複写を含めて10枚ほど。  当時、写真は自らを紹介するものとして使われたとされるが、高価だったため、ごく親しい人にしか渡さなかったという。  原板から焼き増ししたものなら大変貴重。龍馬と慶のつながりを示す資料にもなる。何より大浦家側から見つかったというのが面白い」と注目する。 この写真をきっ かけに、お慶さんの存在も広く知ってもらいたい」と話している。

大浦慶 おおうらけい (1828―1884) 幕末・維新期の女性貿易商で日本茶輸出の開拓者。肥前国(長崎県)生まれ。オランダ通詞(つうじ)品川藤十郎の紹介で、出島(でじま)在留のオランダ人テキストルに肥前嬉野(うれしの)茶の販路開拓をもちかけた。1853年(嘉永6)ついにトランクに身を隠して国外脱出に成功、清(しん)国上海(シャンハイ)に渡り製茶・交易法を学び、帰国後、日本茶の輸出を実現させた。多くの利益を得たが、坂本龍馬(りょうま)、高杉晋作(しんさく)らの幕末の志士に援助を惜しまなかったことでも知られている。

屋敷の2階には大隈重信らの部屋があったといわれ,坂本竜馬の海援隊にも援助をおしまなかった。茶箱に隠れてインドへ渡ったなどのエピソードもある。茶輸出の功績で農商務卿より金20円を賜る。

 龍馬は自分の写真を名刺代わりに配っていたそうで、この大浦慶の龍馬の写真が本物だと証明されれば、龍馬と慶の交流を示す証拠となることでしょう。

 

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