山口県萩市の中心部にある唐樋町に日除け地蔵として地域の信仰を集める「唐樋地蔵堂」があります。この地蔵堂には、定かではありませんが、明治15年頃には既に掲げられていたとされる「白虎隊自刃の石版図」が伝わっており、古くから毎日毎朝、町内会の婦人の方々によって組織される地蔵講の皆様が線香やお茶を絶やすことなく、白虎隊士の供養をされております。
【唐樋地蔵堂】
正面には大小11体の地蔵が並び、その上に飯盛山での白虎隊の自刃の模様を描いた石版画が掲げられております。
添えられた「忠臣義士」との文字から、白虎隊士を悼み、たたえる思いで描かれたことがうかがえます。
地蔵堂の建物内の左側には「長州藩の旗」。右側には「會津藩の旗」が掲げられております。
萩市の皆さんが、こうして白虎隊士を毎朝供養してくれている事実は、会津側の一人として大変ありがたいと思いましたし、もちろん、これからは会津と長州は未来志向で進むべきと強く思いました。
【記者 鹿目 哲生】
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