【新島八重】
【新島八重顕彰会~京都墓参りツアー~新島八重の墓】
【會津藩士墓地】
大河ドラマ「八重の桜」の主人公で、戊辰戦争で活躍した会津藩出身の新島(山本)八重を顕彰している新島八重顕彰会は、6月10~12日、京都市の新島八重の墓などを巡るツアー「新島八重墓参り 京都3日間の旅」を実施し、参加者約20人が新島八重の墓前で手を合わせました。一行は初日、二条城や西本願寺などを訪れ、2日目は八重の夫新島襄の旧邸や同志社大などを見学しました。最終日は八重や襄、八重の兄山本覚馬らが眠る同志社墓地を訪れ、黒谷金戒光明寺で京都會津会の法要に参加。同志社女子大の吉海直人特任教授が案内しました。山本家の菩提寺(ぼだいじ)である大龍寺(会津若松市)の増子宮子さんは「念願かなって八重さんの墓参ができて良かった。先人に思いをはせることができた」と話しました。同顕彰会の岩沢信千代幹事長は「墓参を通して八重さんに思いを届けられた」と述べ、吉海特任教授は「大河ドラマで深まった京都と会津の絆を確かめられた」と語りました。新島八重は戊辰戦争の敗戦から立ち直り、激動の時代を生きた。襄と結婚し同志社を育て、生涯にわたり故郷会津に思いを寄せました。1932(昭和7)年6月14日、京都市の自宅で急性胆のう炎で死去しました。市内の同志社墓地で襄が眠る隣に埋葬されました。
【新島八重顕彰祭(会津若松市大龍寺)】
一方、会津若松市では、新島八重らの遺徳をしのぶ第3回新島八重顕彰祭は、6月14日、八重の命日に合わせ山本家の菩提寺(ぼだいじ)の大龍寺(会津若松市)で行われ、参列者が思いをはせました。 八重や兄・覚馬らを顕彰しようと、有志らでつくる新島八重顕彰会が主催。約70人が出席した。増子大道住職が読経、同会の慶徳栄喜会長らが焼香しました。参列者はクリスチャンとなった八重や覚馬らに向け、キリスト教式の祈りをささげ、賛美歌を歌いました。これに先立ち、笹川平和財団上席研究員の渡部恒雄さんが「新島八重と国際情勢」と題して講演。渡部さんは、日本の戦略や米国の対中国戦略を解説し「どのように平和のために力を使うかを八重と覚馬から学ぶ必要がある」と話しました。
新島八重は、今でも会津の方々に愛されております。“幕末のジャンヌ・ダルク”新島八重のことは、いつまでも語り継がれていってもらいたいものです。
【記者 鹿目 哲生】
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