【相馬野馬追】
【甲冑競馬】
【神籏争奪戦】
【野馬懸(小高神社)】
福島県相双地方で7月23日から繰り広げられてきた国重要無形民俗文化財『相馬野馬追』は、7月25日、南相馬市小高区の相馬小高神社で野馬懸(のまかけ)の神事を行い、閉幕しました。7月24日には南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地で開かれた本祭りでは、3年ぶりに甲冑(かっちゅう)競馬や神旗争奪戦が繰り広げられました。野馬懸では、小高神社の境内に設けた竹矢来(たけやらい)に小高郷騎馬会の騎馬が3頭の裸馬を1頭ずつ追い込んだ。御神水(おみだらし)に浸した駒とり竿(さお)を、神前に奉納する神馬(しんめ)となる1頭へ打ち付けた。白装束をまとった御小人(おこびと)が激しく動く馬を目がけて首や体に素手でしがみついた。振り落とされながらも無事に捕らえ、献納しました。本祭りの甲冑(かっちゅう)競馬には計43人が出場。白鉢巻きに鎧(よろい)姿の騎馬武者らが先祖伝来の旗を風になびかせ祭場地を疾走しました。神旗争奪戦では花火で打ち上げられた赤(相馬太田神社)、青(相馬中村神社)、黄(相馬小高神社)の御神旗計40本を約180騎の騎馬武者が激しく取り合いました。2万人以上の観客が訪れ、盛大な拍手を送っておりました。一昨年、昨年と新型コロナウイルス感染症の影響で大幅に行事を縮小しながらも継承されてきた伝統行事は3年ぶりに有観客で全行事を執り行い、新たな歴史を刻むことができました。
私は、幼稚園から小学一年生まで、原町市(現 南相馬市)に在住しておりました。遠い記憶ながら、真夏の暑い暑い日に、この『相馬野馬追』を見にいったことを鮮明に覚えております。『甲冑競馬』の迫力には圧倒され、『神籏争奪戦』の勇ましさには魅了されました。3年ぶりに完全復活で開催されて、南相馬市はさぞ大盛況だったことでしょう。私も嬉しく思います。
【記者 鹿目 哲生】
読者コメント