2021年6月5日の福島民報新聞によりますと、福島県の奥会津の三島町の大谷川の川底から、5400年前の縄文時代中期に起きた沼沢火山の噴火で倒れ、埋没していたケヤキと推測される巨木が発見されました。人が関与していなければ考古学的な価値はないというが、同期以前の奥会津に豊かで広大な巨木の森が存在したことや、巨木がなぎ倒されるほどすさまじい爆風があったことを知る上で貴重な資料になりそうです。三島町の一般社団法人IORI倶楽部などによると、会員の家族らが昨年5月に川遊びをしていた時に埋没している巨木を見つけ、今年2月に地元林業者らの協力で掘り起こしました。幹は一番太い部分で直径1.5メートル以上、長さは14.8メートル。大谷集落は約200年前に大水害に見舞われ、集落のほぼ全域が水没した歴史があります。また柳津町の円蔵寺再建のために川を利用して木材を提供した流域でもあり、当初は同時期に埋没したのではないかと想定しております。加速器分析研究所による放射性炭素年代測定の結果、5600~5400年前に倒れ、生命活動を終えたと推測されるケヤキで、同期間内に樹木の生命活動を終えた可能性が約95%あるといいます。加えて沼沢火山の現地調査を行ったことがある研究者にも倒木の関係を問い合わせ、同時期に起きた沼沢火山の噴火の爆風や火砕流でなぎ倒された巨木であるとのお墨付きを受けました。同法人の佐久間源一郎理事長は「5400年の時空を超えた巨木が現れ、由来も分かったことにロマンを感じる。巨木の存在と地域の深い歴史を知ってほしい」と話す。巨木は同町の佐久間建設工業で展示されております。
奥会津で5400年前の縄文時代の巨木が発見されたなんて凄いニュースです。会津の奥の深さ改めて痛感しました。奥会津の金山町の沼沢湖は、約4万5千年前と約5400年前の大規模な噴火によって誕生しましたカルデラ湖でありますが、その噴火により巨木が倒され流されて、現代になって川底から発見されました。ロマンを感じますネ~。
福島県の奥会津の金山町の沼沢湖は、火山の噴火によってできた二重式カルデラ湖です。 福島県内唯一のヒメマスの生息地となっており、毎年4月~9月のシーズン中は多くの釣り人が訪れます。金山町は、「妖精の里」とも言われているスピリチュアルスポットです。金山町の沼沢湖には、大蛇伝説が伝わり、近くには「妖精美術館」などがあり、どことなくファンタジックな雰囲気が漂っています。
【沼沢湖(金山町)】
沼沢湖は、私も何度か足を運びましたが、山の上にあるカルデラ湖で、神秘的で美しく、まさに大蛇が住んでいそうな雰囲気です。沼沢湖のヒメマスは、それはそれは美味しい淡水魚です。
【沼沢湖のヒメマス】
【沼沢漁協の猪俣昭夫さん※奥会津最後のマタギ】
【記者 鹿目 哲生】
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