幕末の生々しい交渉も…長州藩士・久坂玄瑞らが山田方谷に宛てた書状を特別展示【岡山・高梁市】
財政の立て直しや教育者として人材育成に尽くした備中松山藩の藩士、山田方谷に幕末の長州藩士から送られた書状が高梁市で展示されています。 高梁市の山田方谷記念館で展示されているこちらの2通の書状、幕末の長州藩士、久坂玄瑞と木戸孝允が山田方谷に宛てたものです。
久坂玄瑞の書状は、安政の大獄で処刑された吉田松陰の遺骨を埋葬し直すための協力を依頼する内容です。また木戸孝允からの書状は、長崎の対馬藩が幕府の財政援助を得ようと方谷に2人の藩士を紹介したものです。
動乱の江戸末期、幕府と対立していた長州藩が、方谷を通じて幕府と交渉しようとしていたことがわかる興味深い資料となっています。 (高梁市教育委員会 上村和史主事)
「この書状からは、方谷自身の考え方というより方谷をめぐる人間関係がわかるので、方谷が幕末の政治や社会でどういう役割を果たしたのかということがさらに詳しくわかる。」
この特別展示は、5月9日まで高梁市山田方谷記念館で行われています。
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