下鴨神社とは、正式名称を賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)といい、鴨川の下流に祀られている神社。世界遺産「古都京都の文化財」の1つに登録されています。本殿は東西の2つで、東殿は「玉依媛命(たまよりひめのみこと)」、西殿は「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」をご祭神としています。西殿の賀茂建角身命は、古代の京都をひらいた神さまであり、農耕を広めて民生の安定につとめていたことから、世界平和、五穀豊穣、殖産興業、身体病難解除といったご利益があるとされています。また、導きの神、勝利の神、方除、厄除け、入学・就職試験などの合格、交通・旅行・操業の安全など多方面にわたるご利益も。東殿の御子神、玉依媛命は、婦道の守護神として縁結び、安産、育児等にご利益があるとされています。
下鴨神社の歴史は、紀元前90年ごろ、神社の生垣の修造がおこなわれたという記録があり、過去、糺の森周辺の発掘調査で縄文式土器や弥生時代の祭祀跡が見つかったという裏付けから、それよりも古くからまつられていた、といわれます。また、残された書物などから、奈良時代よりも前からこの神社が大きなお社で、葵祭が盛大に行われていたこともわかっています。
【下鴨神社】
【言社(ことしゃ)】十二支が祀られる七つのお社。自分の干支を祀るお社です。私は子年です。
広さ12万4千平方メートルにも及ぶ、下鴨神社の参道。糺の森は、清らかな小川が流れる横に、大きな並木道が広がります。
【糺の森(ただすのもり)】
【さざれ石】
細石と書き、君が代に「さざれ石の巌となりて」と登場する。読んで字のごとく細かい石が集まったもの。石が年を重ねて成長することから、神聖の宿る石であると伝えられている。
下鴨神社の末社「相生社(あいおいのやしろ)」は、縁結びのパワースポットとして有名。お社横のご神木は、2本の木が途中から1本に結ばれており、連理の賢木(れんりのさかき)と呼ばれており、縁結びや安産・育児・家庭円満などのご利益があるとされています。
【「相生社(あいおいのやしろ)の連理の賢木(れんりのさかき)」】
下鴨神社のおみくじは特徴がありまして、おみくじの紙を水に浸す「水みくじ」。御手洗川に浮かべて時間が経つと、おみくじの結果が浮かび上がります。結果だけでなく、待つ時間も楽しめる素敵なおみくじです。
【御手洗川】
【水みくじ】
【下鴨神社 案内図】
京都三大祭りの1つ「葵祭」は、下鴨神社・上賀茂神社で行われる祭礼です。古くは「賀茂祭」と呼ばれ、約1,400年の歴史を持ちます。王朝風の優雅な列が京都御所を出発し、下鴨神社を経て上賀茂神社へと向かいます。毎年五月十五日に開催されます。
【葵祭】
「みたらし団子」発祥の地である下鴨神社。「みたらし池」から湧き出る泡を型どり、みたらし団子が作られたとのいわれています。
【京名物 元祖 加茂みたらし団子】
元祖みたらし団子は小さめの団子が1串に5つ、さらに先端の1つだけ他の4つと離れています。実は、これがみたらし団子の本来の姿です。串に刺さった5粒の団子は人間の頭と両手両足を表していて、無病息災をお祈りするために神様に捧げていたのがみたらし団子の由来です。元祖のみたらし団子は、とても美味しかったです。
京都訪問前に、京都在住の高校の同級生から、上賀茂神社と下鴨神社は素晴らしいと聞いており、京都訪問初日に両方お参りしましたが、素晴らしいの一語でした。他の有名観光地と違い、どちらも落ち着いてじっくりお参り出来て、どちらもパワースポットとして有名ですが、確かに神々しいパワーを授かりました。
【記者 鹿目 哲生】
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