会津鶴ヶ城は、葦名直盛が築いた東黒川館を起源とし、蒲生氏郷が文禄2年(1593)に建てた天守閣を鶴ヶ城と命名しました。戊辰戦争で知られるようになり、明治7年取り壊されました。昭和40年に天守閣が再建され、平成に入り茶室や隅櫓も復元されました。さらに平成23年には屋根瓦が幕末当時の赤瓦にふき替えられました。鶴ヶ城の改修は再建された昭和40年以降3回目となります。
福島県会津若松市のシンボル・鶴ケ城(若松城)の天守閣の改修工事が終わり、4月28日から一般公開されました。内部にある博物館では、展示内容をVR(仮想現実)映像などを通じて、会津の歴史や文化を体感できるものに一新。会津若松市は、新型コロナで落ち込んだ観光客回復の切り札と位置づけている。鶴ケ城天守閣は、鉄筋コンクリート造り5層の建物で、安土桃山時代に築かれた石垣の上に立つ。戊辰戦争後に取り壊されたが、市が1965年に郷土博物館を備える施設として再建。長寿命化を図る耐震補強と内装展示の更新のため、昨年10月から休館していた。総工費は約3億7千万円。
【1 層】鶴ヶ城の魅力を紹介するエントランス部壁面グラフィックや、映像で鶴ヶ城の「優美な美」を体感できます。
【2 層】領主の変遷と国づくりに関する展示。歴代領主を歴史にまつわる物語を通じて紹介。現代の街並みと江戸時代の城下町を比べることのできる「デジタル今昔マップ」を設置。
【3 層】幕末の動乱と会津を紹介する。会津戦争を含む、幕末の出来事や流れを多角的に紹介する展示。ジオラマ模型とプロジェクションマッピングを組み合わせ戊辰戦争の様子を表現する。
【4 層】会津の先人とゆかりの観光地を紹介。
【5 層】最上階の5層では、スマートフォンで幕末時の会津城下をCGで再現した映像を見ることができる。360度の眺望に加え、スマートフォンで名所案内も楽しめる鶴ヶ城天守閣。
【最新の会津鶴ヶ城】
リニューアルオープンした鶴ヶ城天守閣は、最新のVR映像を駆使し、これまでの会津の歴史が視覚、聴覚で体験できるとは素晴らしいです。私も時間を作って、鶴ヶ城をゆっくり訪問したいです。最新の鶴ヶ城を一人でも多くの方々に訪問してもらいたいものです。
【記者 鹿目 哲生】
読者コメント